(この記事は2011年10月16日に発行したメールマガジンの記載内容に対して加筆・修正したものです。)
2011年8月で、エコキュートを導入して丸8年が経過しました。
最近は8年延長保証などのサービスがありますが、8年前にそんな保証制度
はありませんでした。購入してから2度の故障があり、1度目は保障期間内の
無償交換、2度目は有償の部品交換でした。
(「エコキュート故障体験記」「エコキュート故障体験記、第2弾」を参照)
さて、9月の初めに1枚のハガキが舞い込みました。
発送元はコロナのサービスセンター。内容は、「9月末日までなら、通常
12,000円の点検を10,000円でやります!」というものでした。
点検内容は以下の通り。
・据付状態のチェック
・各種機能部品のチェック
・追い焚き拝見の掃除
「どうせ、元々10,000円で出来るのを通常12,000円と言ってるだけだろ!」
と穿った見方もしましたが、まあ、8年も経っているし、また経験談が書ける
かもしれないという不純な(?)動機もあって、点検することにしました。
当日、朝10時に電話がかかってきて、「15時くらいに伺います」とのこと。
いつもそうなのですが、当日の朝にならないと、何時に来るのか分からない
というのは不便です。>コロナさん!
まあ、前日までのオーダーに基づいて効率よく巡回するためだということは
重々承知はしてるんですけどね・・・。
サービスマンは時間きっちりに到着しました。
点検は、まず、貯湯器側面の板金をはずし、各種の弁を操作しながら、お湯
や水の流れ方、空気の抜け方などをチェックしていきます。
一部の部品をはずし、ゴミや沈殿物が溜まっていないかもチェックします。
水質によってはかなり溜まることもあるのだそうです。
また、ヒートポンプユニット横の部品もはずし、ゴミをチェックしました。
貯湯器の側面板をはずした様子 |
ヒートポンプユニットの点検 |
パイプや弁がぎっしり詰まる中、
右上の部分に制御基板がある。
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フィルタにゴミが付着していないかを
チェックする。
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大方は問題なかったのですが、一箇所だけ指摘がありました。
「この弁から僅かにお湯が漏れています。今は大したことないですが、放って
おくと漏れ量が増えてきて、漏れたお湯が他の部品に悪影響を及ぼす危険が
あります。また、将来的にこの弁が正常動作しなくなると、熱いお湯を出す
ときにエラーになる可能性が高く、今のうちに交換をお勧めします。」
とのことでした。
問題の弁は、貯湯器の上部に溜まっている高温水と水を混ぜて浴槽に送る湯
の温度を調整するためのものです。
不具合が指摘された弁(赤い矢印の部分) |
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そりゃあ、交換するしかないでしょう。
早速、交換をお願いしましたが、今回は単なる点検で来ているので、部品を
持ってきていません。後日、改めて交換に来ることになりました。
屋外の点検が終わると、今度は浴室に回り、配管の掃除をしました。
まず、浴槽の給水口が十分ふさがるくらいまで水を溜めます。追い焚き機能
付きの機種の場合、追い焚きを開始して水を循環させます。我が家のように追
い炊き機能がない機種(追い焚きではないが、保温機能としてお湯が貯湯器内
を循環する配管が存在する)の場合、浴室モニターの裏モードを使って水を循
環させます。(裏モードはサービスマンが教えてくれます)
我が家の機種では、「呼出」と「給湯温度の上げる(△)」を同時に5秒間
押し続けると水が循環し始めます。(他機種での動作は保証しません)
水を循環させた状態で市販の風呂用粉末洗浄剤(一つ穴用)を一袋(160g)
全部を溶かします。5分ほど水を循環させ、配管内に洗浄剤を循環させます。
今回使った洗浄剤は「ジャバ」でした。(どこでも売ってますね)
浴室モニター |
風呂用粉末洗浄剤 |
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配管内の汚れの状態はケース・バイ・ケースのようですが、我が家の場合、
たいした汚れではないとのことでした。
(設置して8年、初めて洗浄剤で洗ったのですが・・・)
一度水の循環を(「呼出」と「給湯温度の下げる(▽)」を同時に5秒間押
し続けて)止め、汚れた水を排水します。浴槽に残った洗浄剤をシャワーで洗
い流し、きれいな水を溜め、もう一度水を5分ほど循環させて配管内に残った
洗浄剤を流し出します。
以上で配管の洗浄は終了です。「半年に1回くらいは洗浄することをお勧め
します」とのことでした。
さて・・・。それから約2週間後、部品の交換を行いました。
請求額は、10,000円(点検)+15,000円(部品代+技術料)=25,000円でした。
交換した部品 |
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故障の早期発見が出来て、配管の掃除をしてもらってこの請求額ですから、
有料でも点検して良かったんだろうと思っています。
ところで、点検に来た方に聞いた話では、いわゆる『点検商法』が蔓延して
いるとのことです。特に高齢者がターゲットにされているとか。何十万もぶん
取って、何も直さないで(下手すると悪くして)いくケースもあるみたいです。
結局、その尻拭いはメーカーサービスに回ってくるので、それならメーカー
が自ら積極的に低価格で点検しようということで、最近は点検に力を入れてい
るとの話でした。
みなさんもたまには点検してもらってはいかがでしょう?
もちろん、どこの馬の骨とも分からない『訪問押し売り点検』ではなくて、
メーカーの『純正点検』ですよ!
(2012.01.08)
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