太陽光発電:ハイブリッド型パネルの徹底分析
−その3−

我が家ではオール電化(エコキュートとIHクッキングヒーター)&太陽光発電をリフォームで導入しました。
導入過程の重要ポイント、経験して初めて知った事など、体験談をご紹介します。

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はじめに

 今まで掲示板の中で、三洋のHIT(ハイブリッド型)太陽電池の発電効率や耐久性が話題になりました。なかなか情報が少なくて、実際どうなのかが良く分かりません。

 私としても大変興味があるのですが、メーカーに問い合わせても、論文を紹介されるだけで、たらい回しにされるし、NEDOに質問のメールを送っても無しのつぶて・・・。

 こうなったら自分で考察するしかありません。
 もしかしたら間違ったことを書くかもしれません。でも、やらないよりは良いでしょう。

 異論、反論、大歓迎です。掲示板なりメールなりで、どしどしお寄せ下さい。

 
今回の検討内容

 「サンヨー製太陽光発電はシミュレーションより実際の発電量の方がかなり良いのです。」

 今回は「その2」で取り上げたテーマの続きです。

 「その2」では、みーひゃ様からご提供頂いた事前シミュレーションの値について考察してみました。

 業者から提供された事前シミュレーション値は、本来の実力から考えると控えめのものでした。
 従って、本当に「期待値」に対して発電量が上回っているのかどうかが良くわかりませんでした。

 しかし、それ以上のデータが集まらなかったので、「SOLAR CLINIC」様に登録されている複数の発電所で比較することにしました。
(データの引用についてはSOLAR CLINIC様のご承諾を頂いています)

 そうは言っても、「SOLAR CLINIC」様の登録内容には、パネルのメーカーや結晶状態のデータはありません。
 そこで、2005年3月〜2006年2月までの年間指数ランキングに掲載されている発電所で、HPを開設されていて、そこの記載からメーカーの特定ができた35ヶ所について、まとめてみました。

 ここで、「指数」とは、SOLAR CLINIC様が設置条件(方位、傾斜角)を考慮して算出した予想発電量に対する実際の発電量のパーセンテージです。
 数字が100ならば予想通り、100より多ければ予想発電量より多いということになります。

 垂直光入射のパネルの効率を季節によらずに70%で算出しているので、メーカーシミュレーションに比べると、夏が多め、冬が少なめの予想発電量になっていますが、年間を通しての発電量としては大きな誤差は無いものと考えます。

 また、70%というのは多結晶タイプを前提としていると思われます。

 下の表は、指数の大きい順に並べてあります。

 
データ1
考察1

 さすがに三洋のハイブリッド型が上位を独占していることがわかります。ベスト10の中に8箇所入っています。
 元々、効率が良いことが期待されているので、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

 そこで、次のようなデータ処理をしてみました。

 メーカーシミュレーション値を比較すると、ハイブリッド型の年間発電量は多結晶の約1.1倍です。
SOLAR CLINIC様の予想発電量は多結晶タイプを前提としているので、ハイブリッド型だけ予想発電量を1.1倍すれば、本来の実力通りの期待値に相当すると考えられます。

 予想発電量を1.1倍するということは、指数は1/1.1になるわけです。
 これを「換算指数」として表に加えました。

 「換算指数」が大きい順に並べ替えたのが下の表です。

データ2
考察2

 今度は必ずしも上位独占というわけではありませんでした。ベスト10の中には4箇所で、データ1に比べて占有率は半分になりました。
 ただし、ハイブリッド型が下位の方に無いのは確かですね。

 ちなみに我が家の場合を上の表に当てはめると、指数が114なので7位タイです。

 たまたまなのですが、メーカーが特定できた発電所は大部分が関東以西で、夏場は暑いところばかりです。北東北(青森、岩手、秋田)・北海道の発電所も加えると、多結晶がもっと上位に入ってくる可能性があります。

まとめ

 「サンヨー製太陽光発電はシミュレーションより実際の発電量の方がかなり良いのです。」

 結局、この「シミュレーション」が、何に基づくシミュレーションなのかという前提を特定しない限り、正しいのか正しくないのかはわかりません。

 少なくとも、SOLAR CLINIC様のデータを基に計算した「換算指数」、すなわち、「メーカーが謳うパネルの効率に基づく予想発電量に対する実際の発電量」を見る限り、ハイブリッド型だけが飛びぬけて良いというわけでもなさそうです。

 ハイブリッド型は下位の方には無いので、多結晶型に比べると、期待発電量に対する実際の発電量の割合が、全体的にはちょっと良いという傾向は見てとれます。

 ハイブリッド型が下位の方に無いのは、「その2」で触れた、「実際に設置されたパネルの発電容量が公称定格値よりも大きいことが多い」というのが影響しているのかもしれません。

 以上、データ不足のために、私としても完全に「ガッテン、ガッテン」というわけではありませんが、 「サンヨー製はシミュレーションより実際の発電量の方がかなり良いのです。」ということを定説として言えるだけの根拠を見出すことはできませんでした。




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