事例研究:料金コースの違いによる電気代の違い−2 |
我が家ではオール電化(エコキュートとIHクッキングヒーター)&太陽光発電をリフォームで導入しました。
導入過程の重要ポイント、経験して初めて知った事など、体験談をご紹介します。
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東京電力の場合 |
「料金コースの違いによる電気代の違い−1」では、私のサイトに太陽光発電の発電量のデータを提供して頂いている方の電気使用量をモデルケースとし、中国電力の複数の料金コースで電気代を試算してみました。 「料金コースの違いによる電気代の違い−2」では、東京電力の場合にどうなるか試算してみました。 a.前提条件 ・東京電力管内 ・契約kVA : 6kVA ・マイコン型夜間蓄熱式機器割引対象 : 4kVA ・5時間通電機器割引対象 : なし ・全電化住宅割引 : (使用可能な料金コースでは)あり ・電化厨房受託割引:(使用可能な料金コースでは)あり ・口座振替割引 : あり ・オール電化&太陽光発電(0kW、1.80kW、3.00kW、4.18kW) ・2月〜8月の7か月分の合計で比較 b.表記 ・○:比較第1位、△:比較第2位、×:比較第3位 (差が100円未満は同順位とした。) (2位に2000円以上の差をつけた1位は◎とした。) ・ナイト8:おトクなナイト8(時間帯別) 昼間時間帯(7:00〜23:00) 夜間時間帯(23:00〜翌7:00) ・ナイト10:おトクなナイト10(時間帯別) 昼間時間帯(8:00〜22:00) 夜間時間帯(22:00〜翌8:00) ・電化上手:季節別時間帯別 朝晩時間帯(7:00〜10:00、17:00〜23:00) 昼間時間帯(10:00〜17:00) 夜間時間帯(23:00〜翌7:00) c.モデルケースの作成。 前号の太陽光発電が無い場合の使用電力量のモデルケース(下記参照)を基 に、ナイト8、ナイト10、電化上手のモデルケースをつくりました。 D F D+F N 2 月分 71 kWh 134 kWh 205 kWh 561 kWh 3 月分 81 kWh 129 kWh 210 kWh 504 kWh 4 月分 99 kWh 126 kWh 225 kWh 508 kWh 5 月分 101 kWh 116 kWh 217 kWh 429 kWh 6 月分 81 kWh 93 kWh 174 kWh 324 kWh 7 月分 110 kWh 95 kWh 205 kWh 345 kWh 8 月分 102 kWh 113 kWh 215 kWh 357 kWh 仮定として、7:00〜8:00の電気使用量を20kWh/日、22:00〜23:00の電気使 用量を7kWh/日としました。結果は下記の通りです。 おトクなナイト8 おトクなナイト10 電化上手 昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 朝晩 夜間 2 月分 225 kWh 541 kWh 198 kWh 568 kWh 71 kWh 154 kWh 541 kWh 3 月分 230 kWh 484 kWh 203 kWh 511 kWh 81 kWh 149 kWh 484 kWh 4 月分 245 kWh 488 kWh 218 kWh 515 kWh 99 kWh 146 kWh 488 kWh 5 月分 237 kWh 409 kWh 210 kWh 436 kWh 101 kWh 136 kWh 409 kWh 6 月分 194 kWh 304 kWh 167 kWh 331 kWh 81 kWh 113 kWh 304 kWh 7 月分 225 kWh 325 kWh 198 kWh 352 kWh 110 kWh 115 kWh 325 kWh 8 月分 235 kWh 337 kWh 208 kWh 364 kWh 102 kWh 133 kWh 337 kWh この電気使用量を基準とし、昼間(朝晩+昼間)の電気使用量が1.25倍、 1.5倍、2.0倍を合わせて4通りの電気使用量で、太陽光発電の容量が0kW、1.8 0kW、3.00kW、4.18kWの4通り、つまり全部で16通りのケースについて試算 しました。 ここで、おトクなナイト8とおトクなナイト10の電気料金と売電料金の計算 方法について、おトクなナイト10を例にして説明します。 使用電力量(メーター検針量)が300kWh、売電電力量が200kWhの場合、それ ぞれの段階の単価と、その単価で計算される電力量を以下に示しています。 従って実質使用量は100kWh相当になります。 第1段料金 第2段料金 第3段料金 〜80kWh 80kW超〜200kWh 200kWh超 単価→ 21.945円 29.085円 31.29円 使用電力量 300kWh 80kWh 120kWh 100kWh 売電電力量 200kWh 100kWh 100kWh 実質電力量 100kWh 80kWh 20kWh 売電電力量が400kWhの場合はどうなるでしょう? 第1段料金 第2段料金 第3段料金 〜80kWh 80kW超〜200kWh 200kWh超 単価→ 21.945円 29.085円 31.29円 売電電力量 400kWh 80kWh 120kWh 100kWh (100kWh) 使用電力量300kWhを超えた分は第2段料金で買い取る仕組みになっています。 この第2段料金(単価が高い)で買い取るところがミソです。 途中の計算まで載せると膨大になってしまうので、結果の一覧を示します。 昼間使用電力 太陽光 ナイト8 ナイト10 電化上手 1.0倍 0kW △ × ○ 1.8kW × ○ ○ 3.0kW × ○ △ 4.18kW × ◎ △ 1.25倍 0kW △ × ◎ 1.8kW × ○ △ 3.0kW × ○ ○ 4.18kW × ◎ △ 1.5倍 0kW △ × ◎ 1.8kW × △ ○ 3.0kW × △ ○ 4.18kW × ○ ○ 2.0倍 0kW △ × ◎ 1.8kW △ × ◎ 3.0kW × △ ◎ 4.18kW × △ ◎ 上記結果をまとめると、以下の通りになります。 ・オール電化だけ(0kWh)の場合、その名の通り「電化上手」が常に有利。 ・昼間使用電力が1.25倍までの場合、太陽光発電を導入すると、「ナイト10」 が「電化上手」と同等かそれ以上のコストパフォーマンスになる。特に発 電容量が多いときには「ナイト10」が有利。 ・昼間使用電力が1.25倍を超える場合、太陽光発電の有無にかかわらず「電 化上手」が有利 もしもデータを提供してくれた人の家が関東にあったら、「ナイト10」がベ ストチョイスということになります。 ちなみに我が家(1.8kW)の場合、電気使用量は1.0倍から1.25倍の間くらい なので、現在選択している「ナイト10」が若干有利か「電化上手」とほとんど かわらないかというくらいです。間違った選択(ナイト8)はしていません。 おわり ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 2.編集後記 予想通り、使用電力量や太陽光発電の容量によって、微妙にベストチョイス が変わるということがお分かり頂けましたでしょうか? 時間帯別の売電単価の計算方法が、東京電力と同じ電力会社もありますので、 その場合には、電力会社に相談してみるもの良いかもしれません。 関東では大抵の場合、「電化上手」を勧められますが、使用電力量が少なく て、太陽光発電の容量が大きいときには「ナイト10」も選択肢に入れておいて 頂ければと思います。「意外に使えるナイト10」です。 |
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