はじめに
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2008年から、太陽電池の生産量世界3位の中国メーカー、サンテック・パワーが日本市場に本格参入しました。
しかし、消費者にとって、サンテック・パワーの情報はあまりにも少なすぎます。
買収した旧MSKのHPをリニューアルする形で情報公開(2009年6月)するまでは、まともなメーカーサイトが無かったといっても過言ではありませんでした。
提携している日本の販売会社がネット上で公開している情報も少なく、カタログを取り寄せたり、営業マンの話を聞かないと詳しいことは分からないというのが現状です。
何よりも日本での実績が少く、設置者からの生の情報は皆無に等しい状況でした。
そんな中で、「自分が人柱になっても良い」と進んでサンテック・パワーの太陽光発電を導入し、なおかつ情報提供をしてくださるという貴重な方(Sさん)が現れました。
Sさん宅の「サンテック・パワー太陽光発電導入記」は、『ご本人記載の貴重な実録』と『管理人の解説』とのコラボレーション(大げさか?笑)という形でお届けします。
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導入のきっかけ
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2005年に自宅を新築するときに、時代はオール電化一色でした。
私も例に漏れず、エコキュート+IHクッキングヒーターを導入したのですが、太陽光発電だけは見送ることにしました。一番の理由としては初期投資額が回収できない可能性が高かったから。それともう一つは、私自身が太陽光発電の仕組みや補助金の制度をイマイチ
理解していなかったからです。
興味はあってもお金がない・・・だから、
・屋根にあんなでっかいソーラーパネルなんか付けたら不格好だよっ!
・環境論者のエゴだ!
・CO2減らすより牛のゲップを減らせ!(←言いがかり)
・・・なんて自分に言い聞かせながら、眩く光る他人の屋根を眺める日々が続いていました。
【管理人の解説】
2005年は、以前の太陽光発電の補助金の最終年で、kW当り2万円しか出なかった年です。
この年を境に太陽光発電の年間設置量は減少に転じたのでした。なんか頷けますね。
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4年の月日が流れ、近所の同級生宅で太陽光発電の工事が始まりました。
同級生曰く、『補助金を活用すれば10年以内に初期投資額が回収できるらしい。』
さらに、『11月から買い取り価格が倍の48円になるらしい。』
何?発電した電気って売れるの?
その瞬間、一気に太陽光発電の導入に向けて加速していった。
2009年の10月のことであった・・・遅。。。
その日のうちに同級生宅が施工を依頼した某NPO団体に見積もりを依頼し、出てきた金額に愕然・・・高い。
【管理人の解説】
NPOってピンキリです。立派な団体もあれば、怪しげな団体もありますので、ご注意を!
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交渉の末、何とか納得できる数字になったが、相見積は必要と考え、新聞広告に入っていた某有名量販店に電話をした。
翌日、某有名量販店ではなく、関連会社の営業が来たが、カタログを見せて終わりで、「次に来るときに詳しい人を連れてくる」と言って帰ってしまった。
『会社を立ち上げたばかりなので、キャンペーン中です!』と誘い文句だけを残して。
・・・大丈夫かな?
【管理人の解説】
『キャンペーン中』は、『こんにちは』などの挨拶みたいなものだと考えた方が無難です。
『期間限定』、『この地域で10棟』と言っても、実際には365日いつでもどこでもキャンペーン中というのが実態です。
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(2010.01.04)
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相見積もり、その1
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翌週、某有名量販店関連会社(長いな・・・以下、YSEでw)が持ってきた見積もりは、某NPO団体とほぼ同額でした。
ここで2社の構成を簡単に比較します。
■我が家の屋根
形状:寄棟(4.5寸)、平板瓦(鶴弥スーパートライ110タイプU)
設置方法:東、南(真南)、西の三面設置
■提案内容
【某NPO団体】
長州産業 CS-210NKH2×20枚=4.20kW(5直列4回路)
●合計:290万円
◎補助金合計:69万4000円
【YSE】
サンテック・パワー STP180S-24/ad×24枚=4.32kW(5直列4回路+4直列1回路)
●合計:280万円台後半・・・忘れた
◎補助金合計:70万2400円
YSEは『単結晶、高品質』を全面に出し、契約を迫ってきます。サンテック・パワーが中国メーカーということを、こちらが切り出すまで一切口にしません。営業方針なのでしょうか?
【管理人の解説】
『単結晶・高品質』とは言っても、設置kW当りの年間発電量は多結晶とほば同じです。
三洋・長州の『ハイブリッド(HIT)パネル』の方が、kW当りの年間発電量が多いです。
営業マンが、サンテック・パワーが中国メーカーだと言わないという話は良く聞きます。メーカーに関する情報提供が不十分という意味で、感心できませんね。
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某NPO団体は発電量不足の問題で、旧MSK(サンテック・パワー・ジャパン)と訴訟中です(笑)
・・・さて、どうしようかな?
下記は各業者から提出された発電シミュレーションの比較です。
【某NPO団体】
4.02kWh/u(日射量)×365日×25.6592u(モジュール面積)×16.4%(変換効率)
=6,175kWh(論理発電量)
パワコン損失:94.5%、素子温度上昇損失:95.0%、
その他損失:96.0%=5321kWh(システム発電量)
1kWあたりの発電=1267kWh
1ヶ月の平均発電=443kWh
443kWh(平均発電量)×127%=563kWh(1ヶ月最大発電量)
443kWh(平均発電量)×84%=373kWh(1ヶ月最小発電量)
他にも石油消費削減量やCO2削減量、何本の樹齢50年の杉に相当するか?などがありましたが割愛(笑)
この予想発電量はちょっとオーバートーク気味かな?と思います。
【管理人の解説】
私もこの予想発電量は多めだと思います。
『素子温度上昇損失:95%』ということは、ロスは5%ということ?
メーカーのシミュレーション条件では、HITの素子温度上昇によるロスは、冬場:6%、春秋:9%、夏場12%です。この部分のロスの見積が甘いようですね。
(メーカーのシミュレーションソフトを使っていないのでしょうか?)
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【YSE】※MSK太陽光発電システムシミュレーション
太陽電池モジュール種別:STP180S-24/ad
太陽電池容量:180W
太陽電池モジュールの傾斜角(南面を正、北を負):南16.70°、東0°、西0°
太陽電池モジュールの方位角(南=0°、西を正):南0.00°、東-90.00°、西90.00°
太陽電池モジュール枚数:南14枚、東5枚、西5枚
太陽電池容量:4.32kW
太陽電池モジュール温度係数:-0.48%/℃
太陽電池モジュール温度上昇:40℃
配線・ダイオード損失:8%
インバータ種別:GP40A
インバータ効率:94.5%
■月間発電量(kWh)
1月:301、2月:333、3月:441、4月:437、5月:485、6月:405
7月:413、8月:451、9月:347、10月:338、11月:298、12月:282
■年間発電量:4,531kWh
東と西の傾斜角が0°になっていますが、16.70°が正解だと思います。
発電量的には、まぁ、こんなものでしょう。
YSEは提案時に発電シミュレーションを手書きで計算し、それを持って帰ってしまいました。
手元に残る資料が無かったので、提出するように求めたらFAXで送られてきたのですが、手書きのシミュレーションとは違っていたような・・・?
【管理人の解説】
私も年間予想発電量はそんなものだと思いますが、発電シミュレーションを持って帰ってしまうのは感心しませんねぇ・・・。
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(2010.01.09)
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相見積もり、その2
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次に販売店の思惑を排除するために、「我が家のオール電化&太陽光発電」の『簡易見積』で計算してみます。
この計算の方が客観的で実情に合っているような気がします。
【某NPO団体】( )内はHIT増分で10%増し
東5枚 =1.05*1150*0.866=1045.695(1150.2645)
南10枚=2.1*1150*0.984 =2376.36(2613.996)
西5枚 =1.05*1150*0.866=1045.695(1150.2645)
●年間発電量:4467.75kWh(4914.525kWh)
【YSE】
東5枚 =0.9*1150*0.866 =896.31
南14枚=2.52*1150*0.984=2851.632
←この部分
西5枚 =0.9*1150*0.866 =896.31
●年間発電量:4644.252kWh
【管理人の解説】
YSEの年間発電量シミュレーションの方が、『簡易見積』より少ない結果になりました。
『簡易見積』は、素子温度上昇によるロスを「12〜2月:10%、3〜5月・9〜11月:15%、6〜8月:20%」と仮定しています(多結晶モジュールメーカーの多くはそうしています)が、カタログによるとサンテック・パワーのシミュレーションでは、ロスを「12〜2月:12%、3〜5月・9〜11月:17%、6〜8月:22%」と仮定しています。
サンテック・パワーの単結晶の方が実際に温度上昇によるロスが多いのか? はたまた、余裕をみてロスを多めに仮定しているのか?
今のところ、真相は分かりません。
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普通に考えたら某NPO団体(ハイブリッド型モジュール)が有利ですが、パネル構成はYSEの方が魅力的に思えました。パネルの性能から考えると、年間発電量はHITの増分で逆転すると思いますが、南に載せるパネル枚数が多いので、
ひょっとしたらいい勝負になるのかな・・・
と考えた訳です。(浅はか?)
それと、やはり25年発電保証(※1)は魅力でした。
国産メーカーは10年しか保証してくれません。
10年目以降に出力低下などで使い物にならなくなったら・・・と思うと安心です。
お世話にならないことを祈るばかりですが。。。
(※1)10年以内は公称最大出力の下限値(公称最大出力の90%)が90%以上、
25年以内は公称最大出力の下限値(公称最大出力の90%)が80%以上。
ただし、パワーコンディショナーなどの周辺機器は10年保証で、
カラーモニターは2年間保証です。
防水保証は10年間。
さらにもう一つ。
パネルに銀色の部分が多く使われているので、太陽光を反射してパネルの温度上昇が抑えられるかも・・・と考えたのです。それが太陽電池の素子にまで影響を及ぼすかどうかは不明ですけど。。。
そういえば、屋根の上にパネルが付くと、屋根自体は影になるから夏場は涼しいのかな? 冬場は寒かったりして(笑)
【管理人の解説】
夏場は本当に涼しくなる事は実感してます。
冬場はどうなんだろう?
今まであまり気にしてなかった・・・。
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(2010.01.14)
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決断!
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某NPO団体の長州産業製か、YSEのサンテック・パワー製か・・・。
妻と相談した結果、YSEが250万円まで下げたら契約しようと決めました。
その後、某NPO団体との値下げ交渉は不調に終りました。
いよいよ本命のYSEとの交渉が始まったのですが、いきなり希望金額をぶつけたら、白々しい本社とのやり取りの後、250万円でOKとの回答がありました。
【管理人の解説】
Sさん夫妻の『果敢な姿勢(?)』、某NPO団体との価格交渉が不調に終わったこと、YSEが250万円の金額を飲んだこと。
これらの条件が揃ったおかげで、このページが誕生したと言っても過言ではありません。
もし価格が同じだったら、多くの人がHITを選んだでしょう。私もそうしたと思います。(笑)
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ただし、保証料(4万2000円)だけは別で欲しいとの懇願に負けて、総額で254万2000円で契約を結んだのです。
月末だったので、『今日限り』『今月中に契約したらプレゼントあり』『特別価格』の営業トークのオンパレードでした(笑)
その後、営業から電話があり、今回の契約金額は他に漏らさないで欲しいと言われました。
もう、掲示板に書いちゃったよ。。。
お得感を煽る作戦みたいですが知ったこっちゃ無い。
【管理人の解説】
YSEとしては頑張った価格なのでしょう。
この価格で販売できることが、世の中に知れ渡っては困るのかもしれません。
しかし、もう遅い。何千人も見ている。(笑)
今回のケースは確かにお買い得価格だと思いますが、他メーカーの多結晶システムでも有り得る価格です。
kW当りの年間発電量が多結晶並みである事を考えれば、ビックリ仰天する程の特価ではないと思います。
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そして、ここからが本当の『たたかい』の始まりです(笑)
(2010.01.17)
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設置まで、その1
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まず、疑問に思ったのが回路構成です。(5直列4回路+4直列1回路)
一般的に、接続箱+パワコンという構成のシステムにおいては、回路によってパネル枚数に差があると昇圧ユニットが必要ですが、見積の中にはありませんでした。
【管理人の解説】
パワコンに接続箱機能を持たせて一体化しているシャープの場合は、回路によってパネル枚数に差があっても、昇圧ユニットが不要なケースが多いのですが、国内メーカーでは、京セラ、三洋、三菱などなど、多くのメーカーで、全ての回路に同じ枚数のパネルを接続するのが基本です。
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どんな魔法を使っているのか営業に聞いてみても『大丈夫です』の一点張りだったので、メーカー(サンテック・パワー・ジャパン)に直接メールして聞いた結果、メーカーとしても認めている構成で、内部資料にも記載されていました。
【管理人の解説】
『5直列4回路+4直列1回路』の件は、このサイトの掲示板でもずいぶん議論されました。
どう考えてもおかしいと・・・。
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ただし、パワコンの型番が違っていた(GP40A⇒GP55B)ので無償対応するとのことでした。まっ、当然だわ。
この一件で、YSEの営業が不安に思ったらしく、もし、YSEに疑念があるのなら工事を中止してもよいと言ってきました。(契約解除?)
『まぁ、せっかくこっちは乗り気なんだから、最後まで付き合うよ。』
『次にヘマしたら消費者相談窓口行きだよ。』
とは言いませんでしたが、工事は進めてもらうことにしました。
それともう一つ、本当に25年保証してくれるの?という疑問。
営業に問い合わせたところ、10年間の無料メンテナンス(1ヶ月,
1年, 3年, 5年, 10年)、
修理回数無制限で、発電効率が基準以下に落ちた場合は無償対応です。
パネル不良による出力低下の場合、工事費も含めてYSEが25年間無償対応するとのことです。
一切不要と。ほほぅ。
しかし、保証規定には『製造者の瑕疵により』との文言がありますので、メーカーが欠陥と認めなければ対応してもらえないのです。ご注意を。
ちなみに保証規定内には『株式会社MSK』の記述があります・・・古いなぁ。
防水保証に関しても『施工に関わる瑕疵により』雨水が浸入したぐらいでは保証外です。
室内仕上面を汚損し、または室内にしたたる状態にならないとダメです(笑)
【管理人の解説】
25年保証は太陽電池の出力低下に関する保証であって、システムの保証ではありません。
また、サンテック・パワーの工場にパネルを戻して出力低下しているか否か測定しますが、サンテック・パワー自身は、その際の取り外し工事費や運送費を負担しないようです。
従って、販売会社が工事費や運送費を負担してくれないと、出力低下しているかどうかを確認するだけでも多額の費用がかかります。
是非、25年保証に関して、販売会社が工事費や運送費を負担するか(設置者が費用負担する必要が無いかどうか)を確認し、書面でその内容を残してもらうことをお勧めします。
個人的には、25年保証って「???」です。
サンテック・パワーが日本市場から撤退(日本企業と提携解除)したらどうなるのか?
販売会社が25年間存続するのか?
考えたらキリが有りませんが、あまり多大な期待をしない方が良いのではないでしょうか?
四半世紀も先のことは予想がつきません。
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(2010.01.21)
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設置まで、その2
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・・・・・しばらくして電気工事業者が下見に来ました。
妻が対応したのですが、建築図面を見せても配線経路を見つけられず、悩みながら帰ってしまったそうです。大丈夫かな?
J-PECから交付決定通知書が届いたので、YSEにFAXを送りました。
確認のためにYSEに電話したら、届いていないとの事。。。
今度は違う番号を指定されたけど無事に届きました。
最初に教えてもらったFAX番号は何だったんだ?
それより私の個人情報はどこに消えたのでしょうか?
最初に工事は12月9日から1月9日の中で2日間となっていましたが、前倒しになり、12月3日、4日でおこなうことになりました。
業者が持ち込んだ接続箱、パワコン、カラーモニターは全て『MSK』のロゴが入っていて、製造元は三洋電機です。(笑)
あっそうそう、以前より気になっていた回路構成の回答がメーカーからありました。
説明ではなく、物で・・・(笑)
予定ではPVB6C-03Mという接続箱でしたが、設置したのはGP0205Aという昇圧機能付でした(爆)
サンテック・パワーも割り切れる回路構成じゃないとダメみたいですね。
【管理人の解説】
説明ではなく物で回答があったのにはビックリしました。というか、呆れてしまいました。
パワコンも接続箱も三洋製なら、割り切れる枚数(全回路の接続枚数が同じ)でなければ昇圧機能が必要なのは当然と考えます。
メーカーの内部資料にも掲載されていたので、販売・施工会社の独断ではありません。
メーカーとして1回路のパネル枚数1枚の違いによる効率低下くらいは許容範囲という判断をしているのでしょうか?
割り切れない枚数&昇圧回路無しで設置した人に発電量の状況を聞いてみたいです。
情報をお持ちの方は是非お寄せください。
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雨などの影響もあって、若干遅れましたが工事完了です。
我が家は配線が大変だったらしく、キッチンに点検口を2つも開けられてしまいましたが、これで天井への侵入が楽になりました。(何のため?)
しょうがないなと思いつつ眺めていたら、天井を切ったときの切り屑の掃除が行き届いていなかったため、妻が怒り狂ってます。
パネルを載せた我が家の外観は・・・サイバー(笑)
他のメーカーは黒っぽい感じですが、サンテックは黒と銀で派手派手です。
ブラックレーベルにしときゃよかったと少し後悔。
【管理人の解説】
これは設置者ならではの貴重な情報です。
購入する方は是非、外観(色)も考慮して決めてくださいね。
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(2010.01.25)
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連系終了・発電開始!
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さて、いよいよ連系の日がやってきました!
営業が立ち会う予定でしたが、来てません。連絡もありません。
苦情対応でもしているのでしょうか?
【管理人の感想】
ホントにホントにホントに大丈夫?
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電気工事業者は電力会社の人に聞きながら作業を進めています。え?
マニュアルは持っていますが、ほとんど役に立っていないような気がして、その上、『サンテック・パワー製品は初めてです』オーラが漂っています。
電力会社の人も不安そうに見ていますが、手出しは出来ないみたいですね。
何とか作業は完了して、ブレーカーON!⇒エラーコード何とか・・・。
まだまだ作業は続きます。
電力会社の人から工事業者へのアドバイスは
『サンテック・パワーか三洋に聞いてみれば?』
でした。私もそう思う。
【管理人の感想】
私もそう思う。
ホントにホントにホントにホントに大丈夫?
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何度かチャレンジの後、やっと発電開始となりましたが、パワコンの発電量は、0.0kWh・・・あっ、0.1kWh・・・
曇りで、しかも午後4時ということを考えると仕方ありません。
急いで残りのテストを終え、業者が帰ったと同時に発電終了。
【管理人の解説】
サンテック・パワー製を扱うのは初めてという施工業者さんは多いようです。
大手量販店の中には、グループ内に施工部門を設け、研修を受けさせて施工の体制を整えているところもありますが、YSEは全面的に施工を下請けに丸投げしている模様です。
サンテック・パワーの施工ID取得の研修制度はどういうものなんでしょうかね? ご存知の方がいらっしゃいましたら、情報提供願います。
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翌日は快晴らしいので楽しみです。
翌日(12月22日)は冬至なので、「今日の発電量が晴天時の最低発電量」と意気込ん
で、朝から電化製品を一切使わず、妻は子供をつれて実家へ、私は仕事に出かけまし
た。
妻は実家に泊まるので帰ってきませんが、私は忘年会の後、ヘロヘロになって深夜に帰宅。モニターをチェックすると・・・おっ、ちゃんと発電してた(笑)
しかし、消費電力量を見るとなんだか変だ。誰もいないはずの日中に発電量と比例するかのように増えています。
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この青い棒グラフが変! |
待機電力があるとはいえ、このようなグラフにはならないはず。
まだ、たたかいは続くのか・・・。
(2010.01.29)
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消費電力量のナゾ、その1
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翌日、サンテック・パワーにメールしたところ、すぐに営業から電話がかかってきて、電気工事業者とメーカーで調査をおこなうとの事です。
徹底的に調べてもらいましょう。
後日、調査の日程を調整するために営業から電話がかかってきて、28日の9時に電気工事業者が伺うとの連絡でした。しかし、しばらくしてから今度は午後4時に変更してほしいと言ってきました。
この時期の午後4時っていったらほとんど発電してない(0.5kWh以下)し、調査⇒確認が終わる頃には発電終了じゃないの?
と、いう質問をしたら・・・ 営業『大丈夫です!』 ・・・無理でしょ。
さらに、営業は言ってはいけない一言を言ってしまい、私たち夫婦の逆鱗に触れたのでした。
営業『たぶん、カラーモニターが故障しているのだと思います。』
あのねぇ、このカラーモニターはパワコンから電波で飛んできた情報を表示してるだけ。
単なる表示装置でグラフまでおかしくなるのかい?
自分が売っている製品のこと知ってる?
【管理人の解説】
こういう営業マンは失格ですね。
意外にこういう人は多かったりして・・・。(笑) |
受話器は妻に奪われ、怒涛の攻撃が始まりました。
妻『年末のクソ忙しいときに時間を割いてるんだから、完全に調査できる時間帯に
来てください!』
妻『午後4時から調査しても発電終了しちゃうでしょ!』
妻『その日は外出してるけど、この調査のために帰ってくるんです!』
妻『いい加減な対応しないでください、こちらも忙しいんです!』
妻『屋根を工事した人なの!?電気工事した人なの!?どっち!?』
・・・まぁ、後は省略します(笑)
【管理人の感想】
いやはや・・・、頼もしい奥様ですね。(笑)
でも、お客様なんだから、このくらい言っても良いと思いますよ! |
結局、午後3時までには調査に入るとの約束をし、その場はなんとか収まりました。
しかし、妻の怒りは継続中です。。。
(2010.01.31)
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消費電力量のナゾ、その2
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28日は予定通りに午後3時前に業者と営業が来ました。
菓子折りを持って・・・(笑)
よほど妻が恐ろしかったのでしょう。
電気工事業者は見当を付けていたらしく、すぐに直りました。
説明ではCTコンプレッサー(?)という装置が逆に取り付けられていたみたいです。
(私は立ち会えなかったので『妻情報』)
設置時に電気工事業者は正常な取り付けをおこなったが、電力会社が逆に付け直したとのことでした。
電力会社がそんなことするのかな?
【管理人の解説】
いや、普通はしないと思います。(笑) |
まぁ、直ればOKです。
【管理人の感想】
よっ、太っ腹! さすがに『人柱』を覚悟しただけのことはあります。(笑) |
修理後から消費量に見合った値を示すようになったが、それを見た妻が一言・・・『前の方が良かった』 ・・・妻よ、それは違うぞ。
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【管理人の解説】
この時間帯の青い棒グラフは、直す前は殆どゼロでした。
ここが増えたので「前の方が良かった」という気持ちは分かりますが、消費電力を正確に示すようになっただけです。 |
修理後 |
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在宅(晴れ) |
不在(晴れ) |
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【管理人の解説】
在宅日・不在日ともに、消費電力が正しく表示されています。 |
さらに翌日、メーカーの技術者が来ました。
『サンテック・パワーの技術者』・・・ではなく、『三洋の技術者』です(爆)
もう、何でも( ´∀` )bどんと来い!!
【管理人の感想】
なんと言って良いのやら・・・。(笑) |
調査の結果は正常に動作しているとのことでしたが、発電量が正常なのか、年明けにもう一度調査すると言って帰っていきました。
まだ続くのか・・・。
(2010.02.04)
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一難去って・・・。 |
年が明けてサンテック・パワーから発電量の確認の電話があり、モニターの数値を伝えたら、『冬場なのでそんなもんです』と、いう回答でした(笑)
発電予想と大幅にずれていないので、しばらく様子見かな?
ちなみにソーラークリニックさんでの発電指数は、12月の10日間の実績で122でした。
【管理人の感想】
え、調査って電話で聞くことだったの?
どんな調査をするのか楽しみにしていたのになあ・・・。(笑) まあ、とりあえず問題なく動作しているようなので良かったです。 |
年末に電力会社から『太陽光契約に関するお知らせ(電力受給契約書)』が届いていたので、住民票とセットで1月5日にYSEへ送付しました。
連携開始からJ-PECには30日以内、自治体には2週間以内に報告が必要です。
12月22日に連携を開始したからJ-PECへの報告は問題なさそうですが、自治体への報告は大丈夫かな?
送付してからYSEからの進捗報告は一切ありません。
痺れを切らせて1月20日の夜に営業に電話をしたら、『担当者が帰ったので確認できないです。』との回答。しょうがないな。。。
翌日、営業から一両日中には報告をおこなうと連絡がありました。
21日か22日?・・・ギリギリじゃん。
忘れてたんじゃないの?
【管理人の感想】
今度は補助金申請ですか・・・。(笑) |
J-PECへの実績報告に必要な書類は下記のとおり
●実績報告書一般用【様式5】
●チェックシート(実績報告用)
○電力受給契約書の写し
●出力対比表
●住民票
●設置写真
○領収書の写し
J-PECのWebページに『実績報告書は、当該太陽光発電システムの工事完了日(建売の場合は引き渡し日)から起算し、30日以内に申請時と同じ受付窓口に必着です。』と書いてある。
工事完了⇒連携開始⇒電力受給契約⇒実績報告の流れで、30日以内というのは難しい場合があるのでは?
実際には12月7日に工事完了だったので、まともに報告すればアウトか?
【管理人の解説】
工事完了とは連系を含むようです。
なので、起算日は設置日の12月7日ではなく、連系を行った12月21日か、『電力受給契約書』の日付で良いと思います。
1月5日に『電力受給契約書』をYSEに送ったのなら、1月21日窓口必着は楽勝のはず。
1月20日の時点でまだ送っていなかったというのは、ちょっと疑問です。 |
そして、一週間が過ぎてもYSEからは何の連絡も無し。
1月27日、自治体が発電の確認に来て補助金の振込日を教えてもらったので、YSEが申請してくれたと思われるが、J-PECの方が心配だ・・・。
ちゃんと受理してもらえたのかな?
(2010.02.11)
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導入編・ついに完結!? |
1月28日9時にYSEへTEL。(もう営業は当てにならない)
受付の女性が電話に出たが、補助金の担当者は11時出社なので昼ごろ電話するとのこと。電話の後ろでは従業員の大笑いの声が聞こえてくる
・・・そんなに儲かっているのか?
・・・また待たされるのかと、思っていたら10分後に電話がかかってきた。
なんだそりゃ。
自治体と国への報告は完了しているとの事でした。これで一安心。
とりあえず、本当に終わっているかどうか確認のため、報告書類一式のコピーを送るようにお願いしました。
翌日、報告書類が届きました。
今回の対応は早い。名前の漢字が間違ってるけど(笑)
J-PECには1月25日に送付済みとの書面が入っていたのですが、報告書内の工事完了日は平成21年12月24日・・・。工事完了日から30日を越えてるんですけど。
一両日中(1月21日or22日)に報告をおこなうと言ったのは嘘だったのか。。
さらに建築区分も間違ってる。。。 本当に補助金もらえるの?
報告書類のコピーが欲しかった理由がもう一つ。
パネルのシステム測定値が知りたかったのです。
結果としては・・・
パネル番号 出力測定値(W)
1 182.4
2 181.7
3 181.0
4 181.9
5 181.2
6 181.4
7 182.7
8 181.7
9 181.7
10 181.3
11 181.9
12 181.1
13 181.8
14 181.4
15 181.1
16 181.9
17 181.4
18 183.4
19 181.4
20 182.2
21 181.3
22 181.7
23 182.3
24 181.2
公称最大出力(W):4320.0W
測定値の合計(W):4361.1W
測定値の平均(W): 181.7W
公称最大出力値を下回るパネルが一枚もなかった結果に満足したのと、製品のバラつきの少なさに感心しました。
【管理人の解説】
確かにバラツキは少ないですね。
大量に安定した製品を生産する技術はありそうです。 |
そして、月曜日(2月1日)になって実績報告が30日を越えている件でYSEに電話しました。
補助金担当者の説明では、1月19日に計画変更承認申請書(期限変更)を提出しているので問題なく受理されているとの回答でした。そんな連絡もらってないし、なぜ期限変更したのだろう?
【管理人の解説】
あくまでも推測ですが・・・。
・申請手続きを進めるのを忘れていた。
・30日後の1/23には間に合いそうもない。
・とりあえず計画変更承認申請書を出した。
・そして、1/25に申請した。
とういう流れだったのではないでしょうか?
問題なく受理されるので、計画変更承認申請書を出して期限を延ばしたことは、お客さんから聞かれなかったら黙っておこう・・・という感じでしょうか? |
この期限変更を出せば、工事完了日から電力受給契約までの期間が長くても、問題なく
補助金がもらえそうですね。もし、実績報告に不備が見つかりJ-PECから修正依頼が来た場合は、直ぐに連絡し対応するとのことでした。
とりあえず、導入編としてはここまでかな?
補助金が振り込まれないとか、YSEが訴えられた(笑)などの不測の事態になれば、また報告します(爆)
【管理人の感想】
不測の事態にならないことを祈ります。(笑) |
■ここまでの発電実績
12月22日〜31日・・・発電量:121kWh、発電指数:122
1月 1日〜31日・・・発電量:382kWh、発電指数:125
※YSEのシミュレーションで1月は301kWhだったので、ちょっとビックリしています。
天気が良ければ、これくらいの誤差?はあるのかな?
【管理人の解説】
発電量は問題なさそうですね。良かった。
月毎のシミュレーションとの差異は、あまり神経質にならなくても良いと思います。
「データ集」の「発電量と売電量」を見て頂ければ分かりますが、年によって天候が違うので、月毎の発電量は大きくばらつきます。
年間発電量で大きな差がなければ良い、くらいに考えておけば良いでしょう。
また、YSEのシミュレーションのところで解説したように、シミュレーションの条件として、温度上昇によるロスを多結晶メーカ各社よりも多めに見積もっていたので、実際の発電量の方が多い可能性も十分考えられます。
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■導入のまとめ
@営業がいい加減。
A悪徳業者と言われてもしょうがない。
B製品自体は悪くない。
CYSEは部署間の連携ができていない。
D素人は手を出すな(笑)
【管理人の感想】
コメントは差し控えておきます。(笑) |
長文駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
【管理人の感想】
貴重な経験談をありがとうございました。 |
おわり
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