太陽光発電の損益分岐点 |
我が家ではオール電化(エコキュートとIHクッキングヒーター)&太陽光発電をリフォームで導入しました。
導入過程の重要ポイント、経験して初めて知った事など、体験談をご紹介します。
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太陽光発電は何年で元が取れるのか? あるいは○○年で元を取るためには、どのくらいの価格で購入できれば良いのか? について検討してみました。 (下記の記載は2009年11月開始の「余剰電力買取制度」を考慮していません。) 「余剰電力買取制度」を考慮した検討は、『太陽光発電の損益分岐点、その2』 をご覧下さい。) |
建築時ではなく、リフォームで太陽光発電を導入した場合の損益分岐点を探ってみます。太陽光発電単独の試算であって、エコキュートなど、オール電化による光熱費節減効果は一切含んでいません。 調査の対象は、シャープ、京セラ、三洋の結晶系(多結晶)の太陽光パネルと、三洋の高効率タイプ(ハイブリッド型HIT)です。 各社太陽光発電の容量1kW当たりの年間発電量(各社のシミュレーション値を使用)は以下の通りです。[場所:東京、傾斜角:30度、方位:真南] ハイブリッド型HIT(三洋) : 1,092kWh 横軸に年数、縦軸に発電量[kWh/システム容量]をとると、Fig.1のようになります。 |
Fig.1 |
発電量に売電単価(26.25円、税込、東京電力「電化上手」=季節別時間帯別料金)をかければ、売電金額になります。(Fig.2参照) 容量1kW当たりの年間発電量は以下の通りです。 ハイブリッド型HIT(三洋) : 28,661円/年 この値に年数をかければ、その年数で元が取れるための購入価格が分かります。 ハイブリッド型HIT(三洋) : 71.7万円/システム容量kW 夢を壊すようで心苦しいのですが、太陽光発電はこの価格で買わないと25年で元が取れないんです。もちろん、売電単価が上がれば損益分岐購入価格は高くなります。 |
Fig.2 |
逆に、購入価格が分かれば、何年で元が取れるかが分かります。 訪問販売での標準的(?)な価格は以下の通りのようです。 京セラ (多結晶) : 80万円/kW サンヨー(ハイブリッド): 80万円/kW シャープ(多結晶) : 75万円/kW それから、訪問販売にはボッタクリ価格というものが存在します。 ボッタクリ価格 : 90万円/kW それぞれの場合、元が取れるまでの年数を逆算すると、 京セラ (多結晶) : 30.6年 これらをFig.3に示します。 |
Fig.3 |
訪問販売の標準的な価格、ましてやボッタクリ価格で購入するとなかなか元が取れないということがお分かり頂けましたでしょうか。しかも、ここまでの話は全額即金で購入した場合であって、ローンを組んだらもっと状況は悪くなります。 新エネルギー財団の平成16年度の太陽光発電システムkW単価の多結晶タイプの平均値が64.1万円(税込で67.3万円)です。前記、25年で元が取れるための価格とほぼ同じくらいですので、「25年で元が取れる価格」が世の中の平均値だということです。 私は決して「太陽光発電は採算が取れないからやめましょう」と言いたい訳ではなく、「太陽光発電てこんなもんですよ。導入するなら、それなりの覚悟と納得のいく検討が要りますよ」って言いたいだけです。 やはりエコキュートなどと一緒に導入して、トータルの投資回収率を上げながら、トータルのCO2排出量を抑制するのが良いのだと思います。 地球温暖化防止のためには、新エネルギーの開発・普及が不可欠で、私は太陽光発電はその中で重要な位置を占めると考えます。だから、どこぞのCMではないですが、日本中の屋根に太陽光パネルを置きたい! ただし、経済性をよく理解し、納得した上で、一人でも多くの人に導入して頂きたいです。そして、不当に高額な価格で購入してしまわないための情報提供に努めていきたいと思います。 |
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