太陽光発電の普及と普及推進策に関する考察
12.05.06更新41版(08.08.24新設)

我が家ではオール電化(エコキュートとIHクッキングヒーター)&太陽光発電をリフォームで導入しました。
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8.2009年度の補助金政策に関する考察
(09.06.05執筆、09.07.06加筆、09.08.15加筆、09.09.06加筆
09.10.04加筆09.11.08加筆09.11.28加筆10.02.08加筆


 2009年度の国の太陽光発電の補助金に関する概略は以下の通りである。

  予算規模 : 200.5億円
  想定件数 : 約8万4千件
  募集期間 : 2009/04/01〜2010/01/29
  補助金額 : 7万円/kW
  価格条件 : 70万円/kW(税抜き)以下


 1件当たりの設置容量が平均で3.41kWという想定である。2007年度の設置実績では、全国平均で1件当たり3.59kWなので、そんなにかけ離れた数字ではない。
まあ、妥当な線と言えよう。ただし、1件当たり3.59kWで申請されると、ちょうど8万件くらいで予算枠が無くなる可能性もあることは留意しておきたい。

 募集期間が10ヶ月で想定件数が約84,000件ということは、1ヶ月当たり8,400件のペースということになる。4月、5月の申請数をまとめてみた。(下図参照)

 4月の受理件数:2,989件、5月の受理件数:6,770件、5月末の累計:9,759件
 出足は想定数ペースを大きく下回っている。

 一部の販売会社(一部の営業マン?)は、「国の補助金の枠が半分埋まった」、「あっと言う間に埋まりそうだ」というセールストークをしているようだが、そんなことは全く無い。

 ただし、4月、5月は特殊要因もあるので、実は比較的順調なペースで申請されているのではないかと考えている。
 4月は1日から募集開始されたが、申請書類の書式が公開されたのも1日なので、4月上旬に申請するのは実質的に不可能に近かったと考えられる。また、3月に駆け込みでかなり販売数が伸びたようなので、4月にはその反動もあったと思われる。
 5月はGWがあったので、上旬の販売台数が伸びなかったのではないだろうか?

 5月11日〜31日に限って言えば、1ヶ月当たりに換算して約7,900件のペースで推移している。今後も約8,000件/月のペース(ほぼ総定数ペース)で申請数が伸びていくものと考える。

 引き続き、申請受理件数の推移を追ってみた。

 図に示したように、6月は初めて想定数ペースを上回り、堅調に増えていることがわかる。これは5月後半から、さらにペースアップしている。

 まだ4月・5月の出遅れをカバーしているわけではないが、引き続き推移を見守っていきたい。


 引き続き、申請受理件数の推移を追っている。

 7月の受理件数は、想定件数ペース(約8400件/月)を大幅に上回り、11,000件を超えた。これで4月、5月の出遅れをほぼカバーし、累計で30,000件を上回った。
(下図参照)


 私にとっては、ちょっと予想外のペースアップである。その理由を考察してみた。


 私が、1ヶ月で1万件を超える程にまでペースアップはしないだろうと予想していた主な理由は以下の2点である。

 1.税抜70万円/kWの価格条件を満たせるケースばかりではない。
 2.パネルメーカーの供給が追いつかない。


 上記1.については、掲示板やメールで相談される見積例を見ると、太陽光発電の値引き分の一部が明らかにオール電化の価格に転嫁されていると思われるケースが少なからず見受けられ、セット販売によって見かけ上は価格条件(税抜70万円/kW)を満たしているのだと考えられる。
 エコキュートの補助金申請数が、想定よりも伸びていることが、セット売りがかなりの割合を占めている裏づけになっているものと思われる。


 上記2.については、掲示板などの情報から、実際にパネルの供給が追いつかず、納期が長くなってきていることは間違いなさそうだ。しかし、納期がかかるのは承知の上で(むしろ、今後はもっと入手困難になるかもしれないと考えて積極的に)契約する人が多く、その結果として契約数(申請数)は順調に伸びているのではないかと考える。
 規定(既築住宅では申請日から3ヶ月以内)の範囲内で、申請日から完工日までの日数が伸びている模様で、申請数は大幅にペースアップしているが、着工数や完工数は、申請数ほどのペースでは増えていないと推測される。

 5月前半くらいまでは、「交付決定通知書」が届くのを待ってすぐに着工するケースが多かったようだが、最近は「交付決定通知書」は届いているが、着工はパネルの入荷待ちというケースが多くなって来ているようだ。
 今後、パネルの納期が益々長くなる可能性があり、パネルの平均納期が3ヶ月以上かかるようになれば、申請数のペースは落ち着くのではないだろうか。


 もう一つ、私が当初考えていなかった要因が、この時期のペースアップに寄与している可能性がある。それは、自治体の補助金の枠である。
 東京都の巨額予算は別として、多くの自治体の補助金枠は国の補助金ほどの余裕は無い。従って、自治体の補助金枠がなくならないうちに、ダブル・トリプルで補助金をもらうためには、購入者はのんびり構えている時間的余裕がなかった、という事情がありそうだ。
 逆に言うと、自治体の補助金枠が全てなくなってしまうと、その後は国の補助金の申請数(≒契約数)もあまり伸びないという事態が起こるかもしれない。


 引き続き、今後も申請数の推移を見守っていきたい。


 引き続き、申請受理件数の推移を追っている。(下図参照)

 8月も想定数ペース(84,000件)を大きく超え、10,000件を上回るペースで申請受理件数が増加したが、7月よりは多少ペースダウンした。お盆休みが入った影響だろうか?

 8月末時点での申請受理件数の累計は約42,000件に迫る勢いで、想定数(84,000件)の約半分に達し、4月と5月の出遅れを完全にカバーした。

 このままハイペースが続けば、予算枠が1月まで持たない可能性が出てきた。

 売電単価48円が11月1日から実施されるとの発表を受け、9月も順調に申請数は伸びるものと推測する。

 懸念はやはり、「納期が間に合うか」ではないだろうか?

 今後も推移を見守っていきたい。


 引き続き、受理件数の推移を追っている。(下図参照)

 8月はお盆休みの影響なのか7月よりも受理件数が減ったが、9月はまた増えて月に11,000件を超えた。

 このペースが続くと年内に予算枠に達する可能性が高くなってきた。


 そこで、受理件数の推移をもう少し詳しく分析してみた。(下図参照)

 下図は累積申請受理件数の推移である。 赤い線で示すように、ほぼ2次関数的に増加している。
 このままの勢いで増加していくと、当初想定数84,000件(3.41kW/件)として12月上旬、1件当たりの設置容量が当初想定より1割多い3.75kW/件と仮定した76,000件として、11月中旬に予算枠に達するという予測になる。(あくまでも予測!)

 募集期間は2010年1月29日までだが、いずれにしても年内に枠は無くなりそうな勢いである。

 しかし、だからといって焦りは禁物。1社即決はお勧めしない。

 今後も推移を見守っていきたい。
 (国の補助金が終わってからの反動がどうなるのかも興味深い)


 引き続き、受理件数の推移を追っている。(下図参照)

 10月は14,000件を超える物凄いペースで伸びた。「枠が無くなりそう」、「11月から買取単価が上がる」などの理由で駆け込み申請が増えているようだ。

 このペースが続くと、早くて11月中、遅くても年内に予算枠に達するのではないかと予想すされる。当初、予算が余るのではないかと予測していたのだが、幸か不幸か(?)見事にハズレそうである。

補助金は予算枠に到達! 補正予算で3月まで募集継続!
(09.11.28加筆)


 早ければ11月に予算枠に到達する・・・。

 前回、前々回の更新でそのように記載したのだが、書いた本人がビックリするくらいに当ってしまった。

 平成20年度本予算の補助金は11月19日申請分をもって募集を終了した。

 二つ上のグラフ「累積受理件数の推移」を見ると、赤い予測線と下側の青い破線が交差しているのが11月20日前後であることから、
「3.75kW/件」の予想がドンピシャだったことがお分かり頂けるだろう。
(このサイトの「太陽光発電 国の補助金情報」ページでは、7月から1件当たりの設置容量が当初より1割多い「3.75kW/件」を想定して進捗率を記載していた)


 さて、私が最も心配していたのは、国の補助金が終了した後に、反動で太陽光発電の普及にブレーキがかかってしまうことだった。しかし、補正予算に補助金分が計上されていて、ほぼ途切れることなく、平成22年3月末まで補助金の募集が継続されることになった。

 これは非常に喜ばしいことで、行政の判断を高く評価したい。


 本予算分の補助金と、補正予算分の補助金は制度としては別物なので、既に申請済みの方、これから申請する方は、内容を十分に理解して頂きたい。

 詳しくは、

 「リンク集」→「公的機関サイト」→「太陽光発電普及拡大センター」

 を参照。

補正予算分補助金の申請受理状況
10.02.08加筆

 補正予算による太陽光発電の補助金がスタートして、約2ヶ月半が経過した。

 下図に示したのは、補正予算分の申請受理件数(推測値)の推移である。
 残念ながら、補正予算分単独の受理件数は公表されていないので、通算受理件数から、本予算分の受理件数(推測値)を引き算して求めており、およその値であることにはご留意頂きたい。

 補正予算分に関しては「想定件数」が公表されていない。あくまでも推測の域を出ないのだが、約5万件又は8万件ではないかと考えている。理由は下記の通り。

 1)経済産業省は当初予算+補正予算で約13万件の導入を見込んでいる。
  11月末時点で約8万件の申請が受理されているので、
  13万件−8万件=5万件 → 
想定件数:約5万件

 2)補正予算の規模と当初予算の規模がほぼ同じなので当初予算の実績と同じ。
   当初予算の11/19時点での実績:約8万件 → 
想定件数:約8万件


 さて、累積意受理件数の推移を見てみると、年末年始に停滞したものの、それ以外はほぼ直線的に伸びている。本予算分では申請受理件数が2次関数的に伸びていたのだが、補正予算分ではペースが落ちついてきたようだ。

 想定件数を約8万件とすると、申請期間終了の3/31でも予算が余るという予測であり、想定件数を約5万件とすると、3月10日くらいまでは大丈夫という予測である。

 個人的には、2)の想定件数:約8万件の方を有力視しており、3/31まで予算枠は無くならないのではないかと考えている。

 今後も推移を見守っていきたい。

 

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